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38歳からのトライアンフ・ボンネビル
bonne38.exblog.jp
ブレーキパッド交換&キャリパーメンテ
ちょっとばかり長いレポになります。
連休初日の今日は、myボンネビルの前後ブレーキパッドの交換とキャリパーメンテをやった。
パッドは前回交換から6000kmか7000km以上経った気がする。が、覚えてない。。。

作業はパッドの交換と、キャリパー清掃&キャリパーピストンのクリーンアップ。

前回はRKエキセル・メガロアイX シンタードだったが、今回は同じシリーズの中間グレード、UA7に。
冬は街乗りが多いし、前回のハイスペックパッドよりディスク攻撃性を緩和し、ブレーキダストを少し減らしたいので。(メタリカを試してみたかったけど、高い!)
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型番
フロント UA7-814
リア   UA7-832

商品パッケージにはボンネビルの名はどこにもありませんが、これが適合です。


まずはフロントキャリパーから。。
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今回はブレーキホースに繋がったまま作業します。
なので、作業中は絶対に不用意にブレーキレバーに触れぬこと! レバー握ると、超面倒なことになります。。


キャリパーをフォークから外す前に、パッドを止めているピンボルトを緩めておく。
ピンボルトは2重構成。まずマイナスネジ、そしてヘックス。
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このピンはかなり硬く止まっているので、キャリパーを手に持って回すのは無理なのでフォークについた状態で緩めておくのがベスト。
パッドのボルトが緩んだところでキャリパー本体を離脱。

汚なー。。。
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パッドピンを抜いてパッドを取り出す。
パッド残はこれくらい。まあ交換していい感じ。
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キャリパーのピストン。ダストでちょ〜汚いです。。。
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注:この状態でブレーキレバーをフルに握ると、ピストンが飛び出して、最悪の事態になります。ブレーキレバーは基本触らぬこと!

一気にジャブジャブとまるごと水洗いします。
歯ブラシなどで洗剤は台所用洗剤でOk。ブレーキクリーナーを使うほどしんどい汚れはなかった。
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キレイになったキャリパー。
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ピストン全体をグリスアップするため、この専用工具を使ってピストンを引っ張り出します。
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ピストン内径に差し込んでゆっくり回しながら引き出します。
引っ張り出す時、ピストンを全部抜かないように慎重にやります。
抜けてしまうと、ブレーキオイルが出てきちゃいます。
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引き出したピストン。引き出し量は最大でもこれくらいにしておく。
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ピストンをあまり引き出しすぎると、一緒に圧でひっぱられてきたホース内のブレーキフルードが、マスターから抜けきってしまいエアが入ってしまいます。なのでマスターシリンダー内のフルード量が少ない場合、抜けきらない程度に足しておいたほうが無難かも。結構な量が抜けますよ。

※特にサイドスタンドでの作業の場合は、車体(マスターシリンダー)が傾くので注意です。その場合ハンドルを右にフルに切るかしてマスターシリンダーをなるべく傾けないようにした方がベスト


汚れが硬化して境目の表面がザラついているので、まずこいつを金属コンパウンドで磨きます。
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僕は、こういう精密部品をコンパウンドする時は、ウェスを使わず自分の指で直接やります。その方が、細かいチリや段差を指で感じ、磨けている具合をしっかり感じとれるので。


右側が磨き終わったピストン。両方同じようにやります。
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そしてピストン全体をシリコングリスでグリスアップ。
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シリコングリスはブレーキメンテ専用品でも出ていますが、手元に無ければブレーキオイルを少量垂らすぐらいでもOKらしい、とどっかに書いてあった。塗りすぎに注意ですね。シリコンは柔らかいほうがいいんだと思うが、これちょっと粘度が硬かったかな。。。


注釈----------------
対抗4ピストンのキャリパーなど、ここで「もみ出し」というシリコン塗ってはピストン出して、また塗っては出してを繰り返し、ダストシール内の汚れを出して4つ全てのピストンが均一な出方をするようにする作業もあるが、今回は2つのピストンの動きはまあ大丈夫そうだったのでやりませんでした。
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パッドピンは歪みや段差があるとブレーキの作動に影響するので、これもコンパウンドで研磨してグリスアップしておきます。隣はパッドのテンション用の金具。パッドスプリング?
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金具を元通りにはめておく。
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次は組み込む新しいパッドの準備です。

ディスクへの馴染みを出す為に、パッドの角をヤスリで馴らして面取りをしておきます。
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取り外したパッドには、アタッチメントのような金属と樹脂のパッドベースがついているので、それを古いパッドから外し、洗浄して同じように新しいパッドにサンドイッチ上にはめ込みます。
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パッドとベースの接地面にはモリブデングリスを塗っておく。
写真の5倍くらいもっとベタベタいきます。
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パッドベース背面とキャリパーの接地面にもモリブデングリスを。
これももっとベタベタいきます。
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引き出したピストンは、元の位置+新しいパッドの厚み分くらいを、指で押し戻しておきます。シールの汚れや劣化が酷くなければ、ギューっとスムーズに戻ります。この作業の時、戻りの圧力開放の為にマスターシリンダーの蓋を開けておいたほうが良いみたい。(今回開けてないけど)終わったら蓋をする。

そして、キャリパーにパッドを組み込みます。ピンを忘れずに。
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パッドの隙間を調整しながら、フォークに戻して、ボルト止めします。
入らない場合は布を巻いたマイナスドライバー等でパッド間を広げて調整。
ボルトには硬化を防ぐ為にやはりモリブデンを塗っておきます。
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パッドピンの増し締めを忘れずに!

このままではブレーキがスカスカなので、ブレーキレバーをポンピングしてアタリを出し終了。
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続いてリアキャリパー。

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まあ〜位置が低い。。。腰にくる。。。。



まず、作業しやすいように、ブレーキホースを止めているスウィングアームのバンドを外しておきます。この後、キャリパーをスウィングアームの上に持っていきたいので。
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フロント同様に、キャリパー本体を外す前にパッドピンのネジ(リアは銀色のヘックス2つ)を緩めておきます。
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そしてキャリパー本体を外し、パッドピンを抜いてパッドを取り外す。リアの残はこれくらい。まだ1/3くらいある?まだいけそうだな・・・でも交換しちゃえ!
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フロントと全く同じように クリーンアップし、ピストンを引き出して磨きグリスアップ。自由に指が入らないくらい狭いので、綿棒を使いました。(写真なし)

パッドピンも指で磨きます。キレイにならない時は1000番くらいのペーパーヤスリで磨いても良いと思います。
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同じくパッドの面取りをし、リアキャリパーにはパッドベースは無いので、パッド背面にモリブデングリスを塗ってダイレクトにパッドをキャリパーへ組み込む。
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車体へ戻して、パッドピンを増し締めして終了!
最初に外したスウィングアームのバンドも忘れずに戻す。

そしてこちらも同じくブレーキペダルをポンピングしてアタリを出す。


試走

最初の1〜2タッチは全然ブレーキ効かない覚悟で、ゆっくりと安全な道を試走します。
徐々にアタリがしっかりしてきて、本来のブレーキ性能を引き出したグッドフィールへ!

走りながら、ブレーキレバーを小刻みに触れる程度に軽めにポンピングしてみると、その指先の繊細なタッチが、ブレーキパッド→ディスクにしっかり伝わっているのがわかる。ピストンのクリーン&グリスアップの効果が実感できます。

スッキリ!

パッド交換とキャリパーのプチメンテは、やり方を間違えなければサンデーメカニックにもできる作業ですね。でもバイク用品店で頼んでもパッド交換だけなら1キャリパー1500円くらい?前後で3000円くらいだから、工具、グリース類購入や手間からしたら高くはないけどね。

でもバイクに乗るのと同じくらい。自分の手で整備すること(してみること)が好きだから、やっちゃう。ボンネへの愛着もグッと沸きます!

注:しかし。。ライダーの安全に関わる重大な整備内容なので、作業は自己責任で!ここであげている整備方法は、あくまでアマチュアの僕の自己流(経験と、集めた知識)ですので!

「おい!ほんとはこうだぞ!」っていうご指摘もあるかと思います。。。。日々勉強です。。。


長〜〜いレポになってしまいました。
お付き合い頂きありがとうございます(笑)

あ〜トルクレンチがほしい!

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明日は、ちょいとツーリングに出ますよ!



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by motor-moto | 2011-09-23 17:07 | Bonnieメンテナンス
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