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38歳からのトライアンフ・ボンネビル
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バルブクリアランス調整で"バイク屋"に 前編
今回はかねてから再訪しなければ!と思っていた岐阜のトラショップ、ノースウィングJCへの訪問記を前編 後編にわけてレポートです。


では前編にむけ、軽くイントロダクションを。

僕のボンネビルは2011年3月12日/過去記事に9000kmの中古車で大阪で受け取り、そのまま岐阜のノースウィングJC(以下NWJC)というトライアンフディーラーへ持ち込みました。目的は同店がリリースしている、WP(旧ホワイトパワー)のフロントフォーク用プログレッシブスプリングを入れるため。

その際、もちろん初めてお会いしたNWJCの高田社長にボンネのエンジンチェックしてもらい(というか知らぬ間にやってた w )バルブクリアランスも見直した方がいい、とアドバイスを受け作業してもらいました。とりにかくその日初めて乗ったボンネの事、なんも知らんかった僕は、「ほ〜〜、バルブですか。お願いしマース!」と従う(笑)結果、ボンネは絶好調になりました。


ここで、ノースウィングさん訪問記を書く前に、まずはこのバルブクリアランスというものを僕の知る限りで解説しておきます。そんなもんオマエより遙か昔から知っとるわ!という方は、20行ほどSkipしてください(笑)

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バルブクリアランスとは、文字通りバルブに関わる事です。

バルブとは、何をする部品??

バルブ=弁 です。

「吸ってぇ・・吐いてぇ・・」する部品です。

ピストンの上下によって回転するクランクから、カムチェーンを伝ってカムシャフトが回転します。そのカムシャフトの回転によりシャフトについているオムスビ型のカムが回り、そこに接触しているバルブを押したり引いたりします。
まず、そのカムの動作によって吸気側バルブが押し開かれることで、キャブで作られた混合気がシリンダーへ吸い込まれ、再びピストンが上昇し圧縮された混合気が爆発、今度はその排気を、同じくカムに押し開かれた排気側バルブよってエキパイへはき出します。その繰り返しによって、バイクは動いているのです。

バルブの動き動画解説ページ

この吸排気バルブの開閉を担うのが前述した通りエンジン上部のカムの回転によるものです。ピストンの上下タイミングに合わせ効率よく「吸気→排気→吸気→排気」と交互にバルブを開閉させ、最良の環境で混合気を爆発をさせるわけですが、その開閉具合/タイミングを決めているのがカムとバルブの接点の「0コンマmm」の隙間(クリアランス)です。0コンマmmの世界ですから、文字通り、紙一重なものです。でもこの僅かな隙間加減が、バイクの乗り味をホント大きく変えるのです。というか、変わったのです。

と、まあ多少間違いがあるかもしれませんが(汗)
とりあずこんな感じ?なはずです(笑)

信頼できる情報など、詳しくはウェブで!


バルブクリアランスは新車であってもメーカー工場でのエンジン組付時、毎日何十台もラインアウトするというその流れ作業の中で、クリアランスに狂い(ムラ)があるのが殆どだそうです。勿論、機械ですから完璧に調整されたモノでも、距離を走ればまた狂ってきます。

狂ってくるとどうなるか。
爆発・排気効率にバラつきが出る→本来のトルクが落ちる・心地よくないメカノイズが出る、ピックアップが気持ちよくない。などなど。
つまり、ここが狂っていると、いくらキャブをイジッても、プラグをイリジウムにしても、高性能オイルを入れても、それらで得られる本来の効果は得ていないという事です。エンジンの調子が良くないと、微妙なスロットルワークの反応も悪く、低速時のトラクションのかかり方で旋回性能にも大きく影響します。つき詰めていけば、トラクションに関わるサスペンション機能の持ち味にも影響するというわけです。

車体にもよると思いますが、この調整作業は、新車納車時や、20000km毎の目安で、バイクの本来の性能を取り戻す(知る)上で重要な定期メンテナンスというわけです。

これを前回から30000kmぶりに再調整しに行きます。
時期オーバーしとる(汗)だって自分じゃできんから(笑)


さて前置きが長くなりました。
お付き合い頂きありがとうございます(笑)
こういう理屈っぽいお勉強は、先に終わらせるのが昔からの言い伝えです(笑)


たのしい訪問記、前編を始めます。

今回は関西でお仕事出張の予定があった(はずだった)ので、その往路で岐阜にあるNWJCに立ち寄る計画。。(だった)

当日はユニクロのパンツと靴下、シャツ数枚、歯ブラシセット、iPadをパニアにグチャグチャに詰め込んで、朝5時に横浜の自宅を出発、東名〜新東名〜名神で岐阜へ向かいます。

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新東名はまるで滑走路のようにまっすぐで綺麗な道ですが。僕はあまり好きじゃありません。なぜって何もないから(笑)

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ここを長距離走ると、いつもその孤独感で疲労が倍増します。でも東名より距離がショートだから、今回は使いました。結果、それでも長い長い道のりでした。。。

約6時間かけて11:30に岐阜県岐阜市のノースウィングJCに到着。
トライアンフ、BMWサービスディーラー、ホンダ車を扱っています。
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今日は月曜日、ここは定休日です。
はい、当然ですが誰もいません。

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でも良いのです。事前にバルブクリアランス調整の予約を月曜か火曜で、と相談したところ、同店の高田社長から、それなら定休日の月曜に近くを軽くツーリングに行こうかとお誘いを頂きました。

ちょうど二年前、よそで買った中古ボンネで、納車当日深夜にバリバリと劣化したTOGAの爆音響かせて「サス変えてちょんまげ!」と一度行っただけの若造に、今回そんなお誘いを頂き、嬉しい!

今回のようなエンジンを開ける作業はエンジンが冷えていないと出来ないので、ツーリング後に一晩おいて、明日の朝から作業という段取りとなりました。

しばらくして、社長が来ました。久しぶりの再会です。
ノースウィングスペシャルのキャブ車ボンネ。
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一見ノーマルですが。。。

WP Fスプリング
WP リアショック
前後エキセルリム
キャブレター・マル秘チューン
オリジナルステップ
などなど、乗るための改良が沢山なされています。

これ、後にちょいと試乗しましたが。。。。

速い。乗りやすい。

そして7年落ちとは思えないほど全てが完調。
思わず「こういう風にしてくださいな」って言いたくなるボンネ(笑)

しばらくは定休日のお店で社長と談笑。
お休みなのに店内でバイクの話、なんかバイク屋に来てるな〜って感じ。

少しして出発、よそ者の僕にはどこだかさっぱりわからないルートを走って山へ向かいます。

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高田社長の後ろをずっと走ります。
なんでしょう。。。この人、フツーに走っているだけなのに、速いのです(笑)

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メチャクチャ飛ばしているわけでもない、でも僕はついていくためにいつもより必死にスロットルを開けている事に気がつく。

わかりました、ペースです。
ペースが、つまり一定なのです。
快速列車に乗っているみたいにペースが崩れない。

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お世辞抜き。
ライン取り、ブレーキング、加速、全てが繋がっている走り。上手いライディングってこういうことだ、ってマジマジと思い、「俺はホントまだまだだ」と落ち込む(笑)

ほどよいサイズのワインディングをいくつか抜けて、山の上で雪に阻まれその先は断念。近くの見晴台でバイクを停め、しばし休憩。



この時に、ほんと色々なお話しを聞きました。
ボンネというバイクのこと、ディーラーの仕組み、整備のコツ、バイクという乗り物、もうずっと聞き入ってましたよ(笑)この人から何か盗んでやれ!ってw


そして僕も沢山話しました。ボンネでの2年間、仕事のこと、身体のこと、そしてこのブログのこと。
あんだけ僕はこのブログで、ノースウィングだのEPLオイルだの語ってますが、社長はこのブログのこと知らんのです(笑)

H de Tという、全国のボンネオーナーとで走るツーリングことやキャンプのこと、みんなとの出会い、そこから更にあちこちでそれぞれにツーリングの集いが立ち上がっていること、知りたいこと、教えたいこと、聞きたいこと、みんなハングリーにコミュニケーションしていること、色々と話しました。


「君たちがやっていることは、本当に価値があることだね」


価値がある、ってとても嬉しい言葉だった。

それからは、このトライアンフのプロフェッショナルと、僕のボンネにくっついている、あれやこれやのパーツの質疑応答が続きます(笑)

こんなのどこで買えるの?

ぶりてぃっしゅかすたむず?? にゅーぼんねびる?

そんなのがあんの?? URL教えて!

このルーカスライトってまだ売ってんの?

このフェンダー、スタビ代わりになっていいね

W1のハンドル? 俺が最初に乗った大型はW1だよ!

タンクとシートかさ上げした?これいい!俺もやろ!



もうフツーのボンネ好きの会話w

H de Tで出会う皆さんと話しているのと、何も変わらない。

社長と話すことは、新発売のあのバイクが良いよ、ではない。
このバイクをどう乗るか、どう触るか、どうすれば良くなるか。

バイク屋だ、って思いました。

彼のバイク屋としてのスタイル、それは、手に入れたバイクでどう遊ぶか、それは乗り手の自由。どこへ行こうとか、どこをカスタムしようとか、それは乗り手が自由に楽しめばいい。うちの仕事は、その素材となる車体を最良の状態にすること。最良の状態を教えてあげること。部品取付が得意のプロショップなら五万とあるが、バイクを見れるバイク屋は残念なことにあまり多くない、と。
でも反面、バイクを知りたい、というバイク乗りも最近はあまりいないもんだ、と僕は思ったり。

二次エアカットしても良い、スプロケ変えても良い、マフラー変えても良い、でもその素材(車体)が完調じゃないと、全部がバイクにとって、乗り手にとっても、本来味わえるはずのバイクの楽しさを知らずにいることになる。だから、本気で「このバイク、良くしたい」って思っている人には、商売忘れて出来ることは全てやる、そういうスタンスのバイク屋。

社長いわく、その為にはバイク屋がバイクに乗らなきゃダメだと。
バイク屋はバイクを売るのも大事な仕事。でもバイクに乗ることはもっと大事だ。と。
こうやって、ボンネのここが調子悪い、癖がある、曲がらない、このパーツはこういう効果がある、とかは、乗っているお客さんが一番良く解ってる。お客さんからの情報は、ディーラーのセールスマンやメーカーが言うウンチクのなによりもリアルだと。

そこで対等に、それ以上の経験を持ってお客さんと会話し、解決するために、バイクの楽しみや疑問をお客さんと共有するために、バイク屋はバイクに乗るのこと、そして徹底的に研究するのが最大の仕事だ、と。

実際、この高田社長、お店で扱っている車種をモディファイ(調整・カスタム・改良)する度に、その効果を試すべく、お店をほったらかして日本中走っております(笑)同店の主整備を担うメカニックの明さんも、実際に様々なバイクに乗り込んで施したモディファイを整備に活かしています。

そういった経験を店の商品としてフィードバック。車両整備や、パーツを市販化したり、新車についてもそのインプレを活かし、メーカー出荷状態ではなく、店で徹底した整備を施してからお客さんに納車しています。(別に店の宣伝じゃないです。スタンスに共感しているのです)

明後日からもホンダのデカイので九州へ行くそうな。。。

そんなこんなで、あっという間に時間がすぎ、お店へ戻る。

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100kmくらい走りました。
明日は朝から、本題のバルブクリアランス調整作業。今日はボンネをお店に置いて、うどんをご馳走になって、僕はお店のスクーターを借りて、メットインスペースにユニクロのパンツと靴下・・・(もういっか w w )近くのホテルへ一泊。

このスクーター、2年前も同じように借りました(笑)健在♪

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motoはホテルで残業(というかサボった分、夜中に仕事w)

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後編へ続きます。









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by motor-moto | 2013-03-13 00:15 | Bonnieメンテナンス
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