本日午前中に時間を設け、以下の作業をしました。
フロントフォークオイルを交換
ブレーキディスクローターを交換
フロントフェンダーをステンレスショートに交換
※フォークスプリングはWPです。
フォークオイルは
前回の交換から約10000kmでの作業です。
今回は前回の#7から、夏場に備えて一段硬めの#10にします。
#7も大変良かったが、リアサスを少し硬めの調整にし、逆にフロントプリロードは弱めにし、コーナー侵入の沈み込み〜立ち上がりの伸びまでのフロント荷重を意識。でもオイルを硬くすることで腰の強さは維持(前輪の接地感の向上)ってのを今一度試してみたい。(って勝手なイメージw)
まずはジャッキアップ。何気に おニューw
注:フォークやホイールを外す前に、現在のフォークの突き出し量を確認しておきます。ノギスで計ってもいいし、マジックなどでマーキングしておいても良いでしょう。その後、トップヨークボルト(上部)と、フォークのプリロードキャップを少しだけ緩めておきます。(あとでは大変なので)
トップヨークボルト
プリロード・フォークキャップ
ブレーキキャリパー、メーターケーブルを外します。
アクスルナット(24)を外してから、右のアクスル・クランプボルトを緩めます。(外さなくて大丈夫です)
シャフトを抜いて、ホイールを外します。ホイールの両サイドについているアルミカラーが落ちることがあるので無くさないように。左右区別も。
続いてフェンダーも外します。
先ほど緩めたトップヨークボルトと、ボトムヨークボルトを完全に緩めてフォークを抜きます。この時にライトステーの
上下にはまっているゴムリングのブッシュも抜け落ちる事があるので、無くさないようにします。
少し錆が出ています。ボトムする部分ではないので問題ありません。布で錆を拭きとっておきます。
先に緩めたキャップを手で緩め、スプリングが飛び出さないように外します。これを先に緩めておかないと、この時点で手回しもしくは工具を使って緩めるのは結構しんどいです。
スプリングを抜いて、フォークをひっくり返して廃油を抜きます。
何も落ちてこないので逆さまにして大丈夫です。前回(20000km走行時)よりはマシですが、10000kmでも結構黒ずんでいます。
ダストシールを外し、オイルシールの状態も確認しましたが、オイル漏れも無いようなのでシール交換は次回にします。
フォークオイルは先にキャップを外して気泡を抜いておきます。
WPスプリング規定の450mlを計量してフォークへ入れます。
まずは少し多めの500mlで入れました。
フォークを伸縮させ、オイルがブクブクと奥まで入っていくようにします。気泡が出てくるのが見えるので、それが落ち着くまで待ちます。
エア抜きが落ち着いたら、油面調節します。
僕のボンネビルはWPスプリングです。WPの規定では油面130mmです。ボンネビルサービスマニュアルだと、ノーマルスプリングの場合はカラーが入っている分、油面120mmとなっているようです。この時、フォークはフルボトム状態にして測ります。
オイルを入れ終わったら、スプリングをゆっくり沈めます。スプリングに異物が付着していないかどうか確認もします。ノーマルの場合はここにカラーやスペーサーなどが入ると思います。
キャップを手でガッチリ締め込みます。
本締めは車体に組み込んだ後、最後に行います。
車体にフォークを戻します。
この時、
ライトステーの上下にあるゴムブッシュを挟むのを忘れないようにします。また、このゴムブッシュをうまくインナーチューブが通過せずに苦労する事が多々あります。その場合はブッシュ内側にシリコンスプレーなど拭いて、滑りをよくしておくと作業が幾分か楽になります。
フォークの突き出し量に注意です。作業前にマーキングしてあった場合はそれを目印に。
フォークを戻し、
ボトムヨーク(下部のボルト)を先に締め込みます。締め付けトルクは27Nmです。
インナーチューブが固定されたところで、先ほど手で締めたフォークのキャップを本締めします。
キャップの本締めが終わったら、トップヨークボルト(上部)を締め込みます。こちらもトルクは27Nmです。
ちなみに、フォークのインナーチューブとアウターチューブは360度グルグル回せるので、フォークを取り付ける(締め込み)する際に、アクスルシャフトの穴の向き(車軸の角度)を気にする必要はありません。後でいくらでも回せます。
フォークが組み上がりました。
続いて
roadmanboさんから譲り受けた、ショートタイプのステンレスフロントフェンダーを取り付けます。ん〜〜カッコイイ!!予想以上に良い(自己満)
次にフロントディスクローターの交換です。
今まではEBCのフローティングディスクローターを使用していました。
EBCのディスク、効きは抜群なのですが、鋼鉄ディスクローターの為使用できるブレーキパッドに制限があります。なので、リサイクルパッドが自由に使えるようにノーマルディスクローターに交換です。
最初に使っていた純正ローターは使用限界4.5mmを越えたのでもう使えません。で、このディスクローターは新たに先日オークションで手に入れたもので、ほぼ新品のように減りがないモノです。
ディスクを留めるボルトは、本来は再利用は望ましくないのですが、手元にストックがないので今回はスケベって再利用します。緩み防止にネジロックを塗って、対角線上に徐々に締め込んでいきます。
ついでにベアリング回りにはラバーグリースを、スピードメーターギアもバラしてゾイルグリスでグリスアップしておきました。
ホイールを車体に組み込んで完成。
まず最初に、アクスルシャフトを通してからホイールカラーとフォーク右の内側に若干(1mm~2mm)のクリアランスをとってアクスルクランプボルトを締めます。その後、左のアクスルナットを規定トルクで締め付けます。ナットのトルクは60Nmですが持ってないのでテキトーな勘で
"60 ヌグッ"でやりました(汗)
備忘録、確認として、各部ボルトの締め込み確認を。
アクスルクランプボルト 27Nm
アクスルナット 60Nm
ブレーキキャリパーボルト 28Nm
トップ&ボトム ヨークボルト 27Nm
メーターケーブル取付(爪を合わせて奥までしっかり)
フォークオイル番号と次回フォークオイル交換時期をテプラ。
なお、このフォークオイル交換レポは、
前回交換の過去記事にもありますのでご参照ください。
番外編ですが、今日はステアリングステムナット2枚の締め込み確認もしておきました。
写真が無いのですが、ベアリング調整ナットはこの
トップブリッジを外した下にあります。2枚重なっていて、一枚目はステアリングのトルクを調整する役目、2枚目はそのナットを固定する役目です。トルクは40Nmです。
とても薄いナットが重なっているので、この作業には専用の工具が必要で、このような専用レンチ2本を使います。これはトライアンフのファクトリーツールです。
こうやってトルクレンチをドッキングさせて締め込みます。
とても写真を撮れるほど手の空きが無い作業なので作業写真は無しでごめんなさい。
この
roadmanboさんところから嫁いできたステンレスフェンダー、とってもお気に入り!この無骨だけど上品な感じ!を求めてました!ありがとうございます!大事にします!
パニアがあるし、リアが黒いフェンダーでも全然気にならない。
むしろこの方がさり気なくて好きかも。
クリックで拡大します。
今回も、スピードメーターギアのグリスアップと、レポ写真の一部はmoto専属アシスタントが担当しました(笑)
数少ないパパ撮り。
そして必ず忘れない、自分撮り(笑)
鼻水すごい垂れてるぞ。。。。。。
明日、月曜日から3日間、motoはお仕事で台湾へミーティング出張です。
実は台湾には、トライアンフ代理店が
こんなに沢山あるんです。
もし時間があったらちょっと寄ってみようかな。
以上、久々のフロント回りのメンテレポでした!
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