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38歳からのトライアンフ・ボンネビル
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ボンネビル ステムのベアリングを交換
MYボンネビルのステムベアリング&フロントホイールハブベアリングを交換しました。
いやいや、大変でした。。。。もうあと1年はやりたくない(笑)この作業は、少なくとも2人でやることをオススメします。。。。

ではでは、手順通りにレポートです。相変わらずですが長いです。。今までの記事で文字数新記録(笑)

ジャッキアップ後、まずはセオリー通り次の順にフロント一式バラシます。

1.ブレーキキャリパー
2.メーターケーブル
3.タイヤ
4.フロントフェンダー
5.ブレーキケーブルバンド(ダウンチューブの)

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次に、フォークを留めているボルトを4本緩めてフロントフォークを抜きます。
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フロントフォークが外れました。ついでにチューブをキレイにしておきます。
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本来は、ライト一式、ハンドル一式などバラした方が無難なのですが、今回はそのままで作業しました。結構大変だったけど。。。

トップブリッジのステムナットを緩めます。
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トップブリッジを外すと、ステムシャフトのダブルナットが見えるので、これも外して下からアンダーブラケットごとステムシャフトを抜きます。
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金属×ゴムのダストシールをペロっと外すと、上側のベアリングが顔を出します。
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ベアリングはボールベアリングでした。この上側のベアリングは、今回入れるモノとほぼ同じモノのようです。ボール部にはグリスもしっかり残っています。僕のボンネビルは前期モデル(2003)ですが、後期のボンネビルはテーパーローラーベアリングになっているようです。


インナーレースとベアリングをスポッと外すと、チューブ内に圧入されたアウターレースがあります。アウターレースに打痕や傷はありません。状態は良さそうです。
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下側も同様にアウターレースがありますが、シャフトに圧入されたベアリング、チューブ内のレースともにグリスが切れていました。レースは少し錆が出ていました。

これらのアウターレース・上下をヘッドチューブから抜きます。
アウターレースに、ストレート社のベアリングレースリムーバーの爪を引っかけます。
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上から鉄棒を入れて、ハンマーでリムーバーごと叩き落とします。
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パコン!!と、あっさり外れました。
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無残な姿のボンネビル。。。。はぁ・・・ここからが大変だ。。。
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はい、これが本日の難関、外さなきゃいけない下側のベアリングです。
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今回入れ替えるKOYO製のアンギュラボールベアリングと同様に、これもKOYO製でボールベアリングですが、少々古くさいモデルです。グリスも切れて半分乾いていました。

ベアリング本体はシャフトから手で抜けますが、その下の台座になっているインナーレースはガッツリ圧入されていて、アンダーブラケットの間に隙間もなく工具が入りません。やっぱりここで、タガネ+ハンマーの出番です。さっそく力業(笑)
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タガネによって少し隙間ができたところで、ギアプーラーの出番です。2本足のロッドにホムセン購入のロッドを延長して、シャフトに跨ぐようにしてインナーレース下側に引っかけます。(中心の軸にもボルトを通します:撮影時は入れ忘れた)
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このまま、左右交互にボルトを締め込んでいくと、かなり固いですが「カクッカクッカクッ」と徐々にベアリングがリフトアップしていきます。
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外れました。やっぱりこのギアプーラーがあって正解!タガネでは、とてもとても・・・。
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最大の難関クリアです!
さてさて、今度は新たなアンギュラボールベアリングの取付。圧入されていたものは、やっぱり圧入して入れます。

今回新たに入れるベアリングは、ボンネビルのトラ純正ベアリングと同サイズでタイプ違いのアンギュラボールベアリング:KOYO製(スズキ純正部品として)です。

★スズキのパーツナンバー

ベアリング上側  09267-25009 (25×47×15)
ベアリング下側  09267-30010 (30×55×17)
ダストシール下  51644-12C00
ダストシール上  ボンネビル用を再利用(フィッティングのため)


<ヤマハ純正部品>でも全く同じモノが存在します。
詳しくは過去記事で。


まずは絶対忘れずに新品の下側用ダストシールをはめて・・・(縁がある側が上向き)
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その上に下側のベアリング・インナーレースを入れます。圧入なのでここで止まってしまいます。
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ここからこのステンレスパイプを使います。30cmにカットしてあります。本当は叩く相手のレースより柔らかいアルミの方がレースに優しく適していると思います。
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シャフト下側の直径とベアリングレース内径は30mmですが、少し余裕のある内径32mmとかのパイプが無かったので、今回はパイプ内径が35mmのものでやります。

ここからは、「やり直し」がききません。先にちゃんとダストシールが入っているかどうか、その向きは間違っていないか、今一度確認します。

パイプをステムシャフトに入れて、ベアリングインナーレースの縁を各方面から均等に、ずらしながら叩いて圧入していきます。(パイプ径が少し大きいので、誤ってレースのベアリング接点を叩いてはなりませぬ。あくまで叩くのは「縁」です)
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パイプを数十回叩き、ついでに自分の指も数十回叩いて(泣)バッチリ入りました。
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次に新品のアウターレースをヘッドチューブ内の上下に入れます。大きい方が下、小さい方が上。

先日購入しておいた、ベアリングレースドライバーの大きめのアタッチメントを2つ用意し、先ほどの延長ロッドを流用して上下でベアリングアウターレースを挟み込んでサンドイッチで締め込んでいきます。(写真では手放しなので少々斜めってますが、まっすぐに)
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まずはヘッドチューブの縁と面イチになるまで入れます。
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面イチまで入ったら、先ほど外した古いベアリングレース「逆さ」にして、圧入中の新しいベアリングにあて、径の小さいベアリングドライバーに変えて更に奥まで打ち込みます。これは奥まで新しいアウターレースを入れるためのスペーサーの役目というわけです。
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上の2つの写真で見えているのは古いベアリングです。新しいベアリングは、この奥にあることになります。最終的にしっかり平行に入るように確認・調整しながら叩いていきます。

完全に打ち込み終わったら(音が変わります。目視でもわかります)一緒に圧入されてしまった古いベアリングは当然不要なので、先ほどと同じ手順で叩き落とします。爪がこちらを向いているのですぐ外れます。
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これでアウターレースの圧入は完了です。奥までシッカリ入っています。上下同じように。
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次に、ステムシャフト&新品ベアリングの組み込みです。

先ほどシャフトに圧入したベアリングインナーレースをグリスアップし、更にボールベアリングもグリスアップしてドッキング。そこに更に全体にグリスをどっぷりと盛りつけます。グリスの塗りすぎは多少テンションに影響しますが、防水耐摩耗はしっかりしておきしたいです。使ったグリスはMAXIMA ウォータープルーフグリス です。その名の通り耐水性にすぐれたリチウム石けん基グリースで、ステム回りやハブベアリングなどに向いています。
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上側のアウターレース&ベアリングも同様にたっぷりグリスアップして、ここにインナーレースを被せます。(インナーレース写真撮り忘れ)
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注:上側のインナーレース&ダストシールは、新品のモノがインサートフィッティングが微妙(ちょいキツイ)だったので、もとのモノを再利用しました。まったく同じ形状だし、上側のレースはダメージも無かったので問題ないでしょう。

先にグリスアップしたブラケット&シャフトをヘッドチューブに挿入してダストシール装着(ダストシールの写真撮り忘れ)
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ダストシールの上からダブルナットを締め込みます。
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注:このダブルナットの下側のナットの締め込み具合で、ハンドルの軽さ(ベアリングのテンション)を調整できます。ハンドルを軽めにしたければ、ステムの「ガタ」が無くなったところで締め込みを止めます。少しキツめにしたければ、そこから更に締め込みます。「ここだ」というテンションが決まったら、上のナットも締めて固定します。僕は少し軽めにしときました。

注2:耐久性重視のテーパーローラーベアリングではこの調整幅がほとんど無く、基本的には「ガタが無くなる場所=固定位置」となるらしいです。


これで、トップブリッジを戻して、フロントフォークを戻します。

ステアリングステムのベアリング交換は無事終わりました!

フォーク&トップブリッジ&ライトケースの復元作業写真は割愛しますが、正直この「復元」が一番大変だった。。。
フォーク入れながら。。。ライトステー入れながら。。。ライトステーのゴムスペーサーが取れたりずれたり。。。もう大変・・・・。やっぱりハンドルとライトは外しておくべきでした。


で、せっかくフロントホイールを離脱しているので、ついでにフロントホイールハブベアリング交換もやっちゃいます。

カラーを外し、ゴムシールをマイナスドライバーで外し、ロックピン?を外します。(ロックピンは右側だけです)この辺の細かい写真はこちらの過去記事で。
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ベアリングを露出させて、ベアリングプーラーの爪の滑り防止に、必ずベアリング周辺のグリスをブレーキクリーナー等で落として脱脂しておきます。

ここでパイロットベアリングプーラーの登場です。
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が、やっぱりこの三本爪タイプは使い物にならんかったです。。。爪が全く引っかかりません。。。2990円ドブに捨てました。

さて。。。どうしようか。。。と思いきや!

実は本日午前中に、ちゃんと買っておきました。こっちのタイプを(笑)だって不安だったんだもの。。。
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我が家の近所にはラッキーにも、工具屋さんが3社(ファクトリーギア・アストロプロダクツ・ストレート)がバイクで15分のところにあるので、今日はストレートに行って買ってきました。

まず、セットの中からベアリング内径サイズにあったアタッチメントを選び、ベアリングとホイールハブ内のカラーの溝に引っかけます。
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プーラー本体をブリッジ状にセットしてボルトを締め込んでいくと、ベアリングがグイグイ上がってきて、スポッと取れました。いや〜買っておいて正解(笑)
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ハブの中のカラーも抜きます。
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反対側も同様にやるのですが、このカラーさえ抜ければ、ベアリング裏側がムキだしになるので、反対側からドライバーなどで叩いても落とせます。

新しいベアリングのシールを剥がして中を丁重にグリスアップして(グリスアップ詳細はこちらの過去記事で)サイズの合った圧入ドライバーで叩いて「止まる位置/音が変わる」まで入れていけばOKです。これを両サイドやります。(抜いたカラーを間に入れるのを忘れずに!)(面イチになるまではベアリング全体をカバーできるような、写真のアタッチメントより大きいモノを使用)
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注:今回注文したNTN製のベアリング(型番:6303LU)はベアリングシール(赤いカバー)が片側のみしかついていません。俗に言う"片側シールタイプ"というものです。しかし、僕のボンネビルのもともと入っていた同じメーカー&型番の6303LUのベアリングは両側シールでした。どちらでも問題無いと思いますが、両サイドにシールされている方がグリス保持には確実に良いので、もとの古いベアリングのシールを新しいベアリングに片側に流用しました。現行品は片側に仕様変更になったのでしょうか。。

そしてハブに外したパーツを戻します。

これで、フェンダーを戻し、ホイールを戻したら、先ほど仮留めしたフォークの向きにズレがないかを確認します。シャフトを通して、ホイールをグルグル回してディスクローターやタイヤの動きをジーッと見ながら、動きに鈍さがないか、曲がっていないかを、フォークのボルトを緩めながら、真っ直ぐになるように調整して、全てのボルトを規定トルク(27N.m)で締めつけます。

フォーク、ホイールが組み終わったら、メーターケーブル、ブレーキキャリパーを戻して、ブレーキレバーをポンピングしてブレーキタッチを戻して・・・・

終了!!


日が暮れました。。。所要時間は約4時間半。いやー。。。疲れた。。。


で、辺りは真っ暗ですが、さっそく試乗です。
ガタが出ていないか、ハンドリングは正常かをチェックのため、近所を10kmほどと、高速道路を10kmほど走行。

僕のボンネビルはステアリングダンパーを装着しているので、今回入れ替えたニュー・アンギュラボールベアリングの恩恵はあまり体感は無いのかなぁと思っていました。ちなみにバイクが止まっている状態での取り回しについては、今までとあまり差を感じませんでした。

が!

むむむむ!

ステアリングダンパーが効いていても、

ちゃんと体感、できましたよ!

注:ちなみに元のベアリングもボールタイプだったので、テーパーローラーベアリングとの差は表現できません


★インプレ

今までのハンドリング(ベアリング)にも特に大きな不満も無かったのだけど、単に慣れていたせいのなか、交換後は明らかにハンドリングが違います。これ、大げさじゃなく。

しっかり体感できたのは、やはりセルフステアなシーン(小中の交差点・Uターン)
ステアリング感覚がとてもシットリしている。両側1車線くらいの小さな交差点をクイッって曲がる時の、気持ちよさったらもう、全然違う!
ハンドルをインへ切りながら、スラローム/教習所パイロン走行ばりに車体を寝かせても、なんの不安もなくスルスルスルっと曲がっていく。これはすごく気持ちが良いです。ライテクが上達したみたいだ(笑)

合格!

高速道路など
シャフトの締め付け不足などで高速時のブレが出ないかもチェックしました。
高速道路を走ること10km。MYボンネビルのMAXスピードまで引っ張り上げて、ハンドルのブレを確認して問題無し。急ブレーキ時もしっかり剛性あり。締め付けは大丈夫そうです。


総じて
交換前の状態は、下側のベアリングのグリスが切れていたのと、ボールベアリングとはいえ旧型の形状違いのベアリングでした。その差なのか、クリーンアップ&グリスアップ効果なのか定かではありませんが、今回の「アンギュラボールベアリングに交換!」は確実に体感を伴う効果が出ました。交差点を抜ける気持ちよさは、フロントサスペンションが更にグレードアップしたかのような感じさえします。(正直言うと、フロントをノーマルスプリングからホワイトパワースプリングに変えた時より、グッと体感できたかも(笑・・・)


そこそこ走行距離を迎えたバイクには、やっぱりベアリングのリニューアルは必須&オススメ!

「でも今は、特に不具合も不満もないし」と思っていても、それは単に現状に「慣れ」ているだけかもしれません。僕がそうでした。

今回のベアリング交換により、外した古いベアリング(下側)をキレイにしてクローズアップで確認してみました。
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まず、アウターレースです。作業している時はわかりませんでしたが、ベアリングボールが滑走するレース部分にうっすらと圧がかかった打痕やスジ跡、変色が見られます。
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次にインナーレース。こちらも同様に変色し、スジ跡や薄くサビがあり、擦れ傷がかなりあります。
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上側のベアリングはそこそこキレイでしたが、この下側のベアリングは車体の体重、ブレーキング時のフロント加重を支え、前輪からの振動や圧力も一番まともに受けとめる役割があるので、負担が大きいのは明らかです。静かな室内で、このレースにボールベアリングを挟んで回して見ると、新品のアンギュラボールベアリングの無音スルスル感(ボールの回転を感じないほど)に比べて、使い古しのこちらは回転がザラついた感じがします。ボールがゴロゴロ回っているの感触でがわかります。

この僅かな滑りの違いが、ハンドリングに影響しているのでしょうか。その辺は僕も判断しかねますが、こうやってマクロで眺めると、最低走行20,000キロ(新車時からであれば30,000キロ)を迎えるにあたり「それなりに劣化」している感じが良くわかります。グリスも切れていたし。

時間的に急いでいたこともあり、ちょっと大変だったけど、やって良かった!予算に余裕があるならショップにお願いしても良いでしょう。結構大変ですし。

この作業での出費は。。。

ベアリング :約4,000円(ステム上下+ホイールハブ用×2)
特殊工具一式:約15,000円
追加特殊工具:約9,800円(ベアリングプーラーセット)
鉄パイプなど:約1,500円
合計    :約30,000円ほどです。

これって安いの?高いの??ショップでやった事無いのでわからない。。。次回の20,000キロからは、ベアリング代だけなので今回は初期投資。でも当分やりたくない。。手間賃(つまり工賃)で最低1万はくだらない疲れです(笑)


今回で使った工具の詳細は過去記事のこちらで。

交換したベアリングの詳細とウンチクは過去記事こちらで。

明日は半日お仕事、半日お休み。少しは乗れるかな。。


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by motor-moto | 2012-01-28 23:00 | Bonnieメンテナンス
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