ブログトップ
38歳からのトライアンフ・ボンネビル
bonne38.exblog.jp
キャブ清掃&ダイノジェット組込
ちょっと(かなり)長いレポです。お時間ある時に。。。。。

ボンネビルのCVKキャブに、ダイノジェット・ステージ1キットを組み込みました。カスタムカテゴリでもありますが、メンテナンスカテゴリでレポアップします。

車体からキャブの取り外しについては、ひとつ前の記事をご参照くださいませ。


本日のメインディッシュ。名機CVKキャブ。これから料理してやります(笑)
d0229598_18433712.jpg


今回はダイノジェットを組み込むにあたり、キャブ内のお掃除もします。
僕の作業を順序だてて書きますが、あくまで自己流ですので正確な「レシピ」にはならないと思います。。。。それぞれやり方や範囲も違うと思うので。。。そのつもりで・・・。

キャブのバラシなんぞ100万回やっとるわい!早うダイノレポを教えろ!って方は、記事後半へジャンプしてくださいませ(笑)

ではでは。。。
作業開始前に、繋がっているホース・チューブ類を全て外します。
復元に自信の無い人は、ホースがどこにどう繋がっているかだけでなく、どの部品がどの向きに付いているか、を忘れないように、作業ステップ毎の取り外す前に四方八方から写真を撮っておく事をオススメします。基本的に、元通りにすれば良いので。

パーツ仕分け箱も用意した方が良い。バラした部品を全て元に戻すので、外したモノは場所別に必ず適当な箱に入れて、最後に交換部品以外に「余っているパーツ」が無いか確認する。


キャブの清掃と同時にやるダイノジェット作業は、

1 メインジェットをキットのジェットと交換
2 ジェットニードルをキットのニードルと交換(クリップ位置は上から3番目)
3 バキュームスプリングをキットのスプリングと交換(純正と入れ替えのみ)
4 パイロットスクリューの回転を2回転半に


今回のバラシはキャブが連結された状態のままです。(めんどくさいので・・・)
なので中間パイプなどはそのままでやります。


まずはキャブ下/フロート室から

フロート室の4つのネジを外して取り外します。(左右)
片方はアイドルスクリューがついているので、それも外します。
d0229598_18442386.jpg

フロート室の蓋を外すと、そのまんまですがフロートが出てきます。
d0229598_18445174.jpg


MEMO:これは、いわゆる「トイレ水槽の構造」と同じですね。ガソリンタンクから燃料が一定量フロート室内まで流れてくると、油面があがり、このフロート(浮き)が浮くことで弁が閉まり燃料の流れをストップします。燃料を消費すれば、また弁が開いて燃料が流れ込んできます。トイレの水洗タンクも同じ構造です。賢いやつです。

フロート室の蓋にはパッキンが挟んであります。これも著しく劣化しているようであれば交換ですが、まだ大丈夫そう。
d0229598_18452245.jpg


ここからの順番はどうでも良いです。

まずはフロート室内の解説。
呼び名は別名もあり:間違っていたらゴメンナサイ。
d0229598_20172653.jpg



パイロットスクリュー(ミクスチャースクリュー)を取り外します。
d0229598_2225547.jpg


これはアイドリング~低回転の燃調を調整するスクリューです。スクリュー/スプリング/ワッシャ/Oリング/で構成されています。Oリングとワッシャーは穴の奥に取り残されがちなのでピンセットや爪楊枝などで救出。超ミニミニなので紛失に注意です。(僕は床に落として30分探しました・・・)
d0229598_18455782.jpg



メインジェット&ジェットホルダー&ニードルジェットを外します。8mmのメガネで慎重に。奥に入っているニードルジェット(円柱状)もキャブを逆さにすると落ちてきます。落ちてこなかったら叩いて落とす(笑)紛失に注意です。メインジェットがホルダーごと外れたら、ホルダーの頭についているメインジェットをマイナスドライバーで外します。順序は逆でも。
d0229598_1847856.jpg

先っぽについているの丸いのがメインジェット。小さく番数が彫られています。
d0229598_18495422.jpg


スロージェットをマイナスドライバーで外します。ジェットの写真が無くてごめんなさい。先に外したメインジェットの穴の「隣の穴」の奥にあります。
d0229598_2231593.jpg


3回転くらいで外れるので、キャブを逆さにしてスロージェット落とし出します。


白いフロートを外します。
フロートの軸になっているピンを細いピンなどで押せば抜けます。紛失注意。
d0229598_18484179.jpg

フロートassyは、白い骨みたいなフロートにフロートバルブが「かろうじて」ぶら下がっている状態です。バルブの紛失に注意。

ストリップ状態のフロート室。
d0229598_1849245.jpg


この状態で、パーツクリーナーで噴射してキレイにします。このキャブはかなりキレイでした。燃料の通り道となるあちこちの穴もクリーナーやエアーでキレイにします。

同じく取り外したジェット類もパーツクリーナーに漬けてモミモミして汚れを落とします。パイロットスクリューは先端が細いので曲げないように注意です。灯油に漬けても落ちます。後で灯油はパーツクリーナーかブレーキクリーナー(成分はパーツクリーナーと似たようなもの)で落としてください。
d0229598_18502962.jpg

歯間ブラシを使うとジェットの穴等の細かい汚れも取れます(とらきちさん考案!)
★これはスロージェットです。
d0229598_1928342.jpg



このまま上室(バキュームスライド)の作業に移っても良いのですが、今回はまずフロート室を仕上げてから上室の作業をします。


フロート室が綺麗になったところで、作業写真がありませんがフロートとフロートバルブを取り外した通りに戻します。

追記:今回は油面調整はすっ飛ばしました。。ちなみに油面は17mm+-1mmです。
ほんとはちゃんとやるべきです(汗・)



次に取り外したストックのメインジェットをダイノジェットのメインジェット(今回は110番)に換えます。
d0229598_18513412.jpg


MEMO:キットの中には106番~118番までメインジェットが入っているのですが、ノーマルマフラーの場合は106番。マフラーを抜けの良い社外品にしている場合は110番と指定されています。それ以上の番手の指示はありません。僕は今まで125番を入れていたので、番手を下げることになります。ダイノジェットのニードルがかなり細く中速~高速でガスが濃くなる設定なのでメインジェットは下げても良いということなのでしょうか。まずは指示通り110番でやってみます。これで薄いようであれば番手を上げていきます。

メインジェットホルダーに新たな110番のメインジェットを軽くねじ込みます。
d0229598_185392.jpg

で、ホルダーごと元の穴へ入れます。この際、一緒に外した筒状のニードルジェットを忘れずに先に入れること。ニードルジェットはすり鉢状になっている方を先頭に入れる。
d0229598_18533819.jpg


メインジェット一式を8mmメガネで締め付け。
ジェット類は真鍮製なのでデリケートです。(締めすぎ注意)
d0229598_18542176.jpg


マイナスドライバーで頭のメインジェットも締め付けます。(クッと”締めた”と感じるくらいでOK)
d0229598_18545058.jpg


スロージェットも戻します。
d0229598_18552058.jpg


パイロットスクリューも戻します。
パイロットスクリューは、スクリュー/スプリング/ワッシャ/Oリングの順で。
d0229598_1855583.jpg

d0229598_18563160.jpg



これでフロート室の清掃と組込は終了。
d0229598_18565816.jpg


フロート室でダイノジェット組み込みにより変更したパーツはメインジェット(110)のみです。他はストックをそのまま再使用するので組み込み忘れのパーツが無いか再確認。

蓋のパッキンにOリング用のシリコンを塗り込み、蓋をして・・・
d0229598_18572120.jpg

d0229598_18582718.jpg


アイドルスクリューも戻します。
d0229598_18592436.jpg



次に上室。
バキュームスライド/ダイヤフラム(別名バキュームピストン一式)の取り外しです。
4つのネジで蓋を外します。
d0229598_190249.jpg


ネジを外すとスプリングの勢いで蓋が「びっくり箱」みたいにビヨーンとなります。
d0229598_191284.jpg


蓋とスプリングを抜き、バキュームスライドの穴に人差し指を突っ込んでバキュームスライドを抜きます。バキュームスライドのゴム部品(ダイヤフラム)は超薄っぺらいゴムです。このゴムは簡単にちぎれるのでなるべく触らないように作業します。切れて穴が空くと空気が漏れてバキュームの機能を失います。その場合交換。今回は劣化はまだ大丈夫そうです。
d0229598_1914839.jpg


空気の通り道(弁機能)のスライド部分が少し煤で汚れています。これもクリーナーでキレイにします(バキュームのダイヤフラムを傷つけないように)


補足:ダイノジェット・ステージ2~3とかは、このバキュームスライドの小さい方の穴をドリルで広げるようですが、今回はステージ1なのでその作業はしません。というかこのキットにその指示がない。
d0229598_1923485.jpg


フロート室同様、キャブの空洞の汚れている部分はクリーナーで掃除します。布や綿棒につけて丁寧に。上室内にはガソリンの通り道は無いので、上室は基本的にスライドの摩耗部分をキレイにします。フロート室を先に清掃して閉じているので、無駄にクリーナーを吹いて汚れたクリーナー液が燃料通路を通ってフロート室内に入らないように丁寧にやります。


組み込み

キレイになったら、ダイノジェットのメインパーツであるニードルをセットします。指示書ではニードルの三段目に付属のクリップを、その上にスペーサーとして付属のワッシャを2枚入れます。後々ニードルの位置を調整(燃調)の際はこのクリップ位置を上下して調整できます。ノーマルのニードルではこのような溝が無く、基本的には調整ができません。(ワッシャで浮かせる程度)
d0229598_1931555.jpg

d0229598_1935823.jpg


これで、ニードル/樹脂のカラーをセットにして、バキュームスライドに戻し、まるごとキャブに戻します。この組み込み順は説明書に図解されています。

キャブの空洞内で、先ほどフロート室から入れたニードルジェット(円柱状の)に、今差し込んだジェットニードルが刺さっているか確認。ニードルが刺さっているところに頭を出している小さなポッチがニードルジェットです。
d0229598_1974176.jpg


次にダイノジェットパーツのスプリングを入れます。

ノーマルとの比較。短い方がダイノジェット付属のスプリング。
d0229598_195621.jpg

かなり柔らかいです。その分、抵抗が減ります。純正のスプリングはかなり固くなっており、薄くサビも出ていました。


ニードル/樹脂のカラー/バキュームスライドのセットの中に、ダイノジェット付属のスプリングを入れます。
d0229598_1961775.jpg


これでスプリングの上から抑え込むように蓋をしてネジを締めて終了!



最後に、キャブ下の作業で入れたミクスチャースクリュー(パイロットスクリュー)を一番締め込んだ状態から2+1/2回転緩めます。(これがダイノジェット指定の回転:トラ指定も同様だけど)

これでダイノジェット・ステージ1。組み込み完了です。

キャブの状態は思ったよりもキレイで良かった。
たぶん僕は通勤でほぼ毎日のようにボンネビルに乗っているからガソリンが常にキャブの中で入れ替わっていることが良いのでしょうか。週末ライダーやあまり乗らないバイクの場合、フロート室内のガスが多少なり気化するや、残ったガソリンが燃料通路に少しづつ付着し、それが長期になるとキャブ内は知らず知らずの間に汚れてきたりもします。そんなサイクルのバイクは自分でもお店でも点検してみては!

僕は次回のオーバーホールではパッキン類は交換したい。

ここまでの作業で使用した工具

ヘックスレンチ(小)
マイナスドライバー(全長の径が一定のモノを小/中)
プラスドライバー(小/中)
ピンセット
8mmメガネorスパナ
ラジオペンチ(ホースクリップ脱着用に)
シリコングリス(ゴム部品対応)
パーツクリーナーorブレーキクリーナー

ほんとはOリングピッカーなどがあると望ましい。



ほい! やっとこさ、ボンネビルにこいつを戻します!
d0229598_19103256.jpg



車体に戻すプロセスは(取り外し作業の逆)なので割愛。
d0229598_1911823.jpg




★ここから実走レポ&セッティング


で、早速試乗。その効果は。。。。。。

まずmyボンネの吸排気関係の状態をMEMO

排気量:790cc
マフラー:TOGA サイレンサー有り
エアクリーナー:K&N リプレイスメントフィルター
プラグ:NGKスタンダードプラグ・新品
その他:内圧コントロールバルブ装着

★初期セッティング
メインジェット:110(ダイノキットMJ106~118の中の)
スロージェット:45(ノーマルは40)
ニードルクリップ:上から3段目+ワッシャー2枚
パイロット回転数:2+1/2回転(ダイノのデフォルト)

天候:快晴
気温:7度前後





まず一般道を走りました。
最初に体感を感じたのは、3千回転を超えてからのピックアップというか、レスポンスの軽さ。 が、その反面、手前の2500rpm〜あたりでトルクの谷を感じる

その谷を越えると、レスポンスはあきらかに「軽い」です。激変と言うほどトルクフルとは言えませんが、スロットルの開け具合に対する反応と回転の上昇が軽い。気持ちが良いです。これはバネが柔軟なものに変わったおかげでしょうか。

でも、このセッティングでは、一般道の常用速度&回転域で「なるほど!」という程の体感は無いです。

そのまま高速道路に乗りました。およそ30kmの距離を100km〜 +αで走行。

やはり中回転域以上(3500rpm〜)に針を入れると「速い」です。軽いから「速い」と感じるのでしょうか。いつもよりは「100kmからの速度アップで追い越し〜そのまま巡航」が楽になっています。でも、全体的にも「パワーが増した」というほどではありません。そして5000rpmあたりにくると、その恩恵も若干薄くなります。

サービスエリアでプラグをチェックしました。
d0229598_1916207.jpg


かなり高回転で回してきたこともありますが、30km走っているにしては焼けが白すぎです。メインジェットは番手をもっと上げても良さそうな気がします。ここで、とりあえずパイロットスクリューを更に1/4回転開けて、計「2+3/4回転」にしてみます。

これで再度走行チェック。高速〜一般道まで20kmほど。

お! なんだか「キタかも!」と感じるフィーリングです。2500rpmあたりのトルクの谷も無くなり、スロットルを開ければ更に軽く吹け上がっていきます。セールス文句通り「レスポンスの向上」が出てきています。

あえて私テイストで言うと「追い風が吹いている」感じ(笑)

もうちょいセッティングを煮詰めればもっと良くなるのでは?と。

日暮れ前でしたが、一度帰宅して高速走行で気になっていたプラグの白焼けもあったので、フロート室を開けてメインジェットをキット付属の最大番手の118番に換えました。そして更に走ります。

これが現状、一番良いかも。と思いました。
プラグの焼けもきつね色になり、全域でフラットな軽い伸びになりました。
まだまだ煮詰めれば色々試せるのだと思います。そもそもダイノジェットは「パワーアップ」する商品ではなく、マフラー交換やフィルターカスタムに合わせて「CVKのセッティング幅を増やす」パーツなので、この「煮詰められる」ことが何よりの価値なんでしょうね。

バキュームスライドの穴をドリルで拡大するチューニングではないからなのか、半分期待していた「激変!」というものでは無かった。しかし、キャブ清掃の甲斐もあってか、レスポンス、ピックアップはすこぶる軽く、乗ってて楽しい。大げさに言えば、スロットルを開ければ、その分速度がわき出てくるような感じ。

かと言って、FCRのようなピーキーなレスポンスでは全然無く、負圧式キャブレターの醍醐味とも言える「じわっと」な感じもちゃんと残し、それでいて軽い。

「別物になる!」では無いので、そこまで求める場合はちょっと役不足。
でもノーマルテイストの良さを失うことは無く、更にスロットルの反応が扱いやすくなっているのは確かなので、まずはこのダイノジェットでセッティングを煮詰めていきたい。

課題は・・・
今日はタイムアウトで出来ませんでしたが、今度はニードルクリップを一段下げて(上から4段目)中回転域の燃調を濃くしてみようと思います。今装着している「TOGAサイレンサー」は、かなり抜けが良いらしい。ニードル調整で中速域をもう少しトルクフルにできそうなので。


なんだか、またまたボンネビルが楽しくなってきました!
d0229598_19444061.jpg


これ以降のダイノジェットセッティングレポは「カスタムレポ・カテゴリー」で!

とても長いレポになりました。
こんなに長いなら数回に分けろ!と言われそうです。。。。

お付き合い頂きありがとうございます(笑)




Twitter ID Bonne38

★カスタム過去記事はこちら!
★メンテナンス過去記事はこちら!
★その他記事はメニューカテゴリーから!

■MYボンネビルカスタム・全リストはこちら■


トライアンフ・オーナーブログがいっぱい。
にほんブログ村 バイクブログ トライアンフへ
にほんブログ村



バイク用品&インプレッションウェビック

[PR]
by motor-moto | 2012-01-06 20:03 | Bonnieメンテナンス
<< ボンネビル・サービスマニュアル キャブ清掃準備:キャブ取り外し >>